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番外編 16
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お父さんとの関係が深くなった事で、義母からの対応が益々キツくなった
女って以外と敏感なのかな、母屋では僕に対するお父さんは優しくないけど、何か感じるのか事ある毎に僕に嫌がらせをしてきた
初めは僕に対する悪口や軽い暴力的な感じだったから、気にもしないし、痛くもないんだけど
そんな僕でも許せない事はあって、それがお父さんに関係すること
あんまりに僕が平気な顔してるのが気に入らなかったんだろうね
『こんな子が育つなんて、あの人はどんな教育をしてきたのかしら』
その言葉に僕は真っ黒な感情に支配された
お父さんの事じゃなければ冷静に判断出来ただろう僕は、初めて失敗してしまった
『お父さんは、立派な大人だよ。僕の性格にお父さんは関係ない。』
今まで一度だって言い返したりしなかった僕の反抗に義母と義姉はニヤリと笑ってお父さんに対する悪口が溢れ出した
僕が火を付けてしまったんだ
悔しくて、自分の馬鹿さに情けなくて、悲しくて、ぐっと唇を噛んだ
言い返したい気持ちを押し込めて母屋の用事を済ますと走って家に帰って泣いちゃった
それでも、お父さんに心配かけたくないし、嫌な気持ちにさせたくなくてお父さんが帰って来た時には笑顔でお迎えした
でも、お父さんって凄いんだ
僕、泣いたけど目も腫れてないし笑顔でいつも通りだったのに
『凪、何かあったんだね?』
帰って僕の顔を見るなり言われた言葉
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