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一線を超えた俺と兄-3
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そっと薄目を開けた俺は、視界に入って来たうるさいほどの情報が処理できず、一旦目を閉じる事にした。
しかし下半身に与えられる快感を無視することが出来ず、ゆっくり目を開けると、色っぽい顔をした兄が額に汗を浮かばせている。
男らしい兄のものとは思えない、艶っぽい喘ぎ声を聞きながら、激しく腰を振っている姿を口をポカーンと開けて見つめることしかできなかった。
しばらく惚けたあと強い快感の元を辿って行くと、兄の後孔と思われる場所に俺の勃起したイチモツがぶっ刺さっていたのだ。
それが兄の中をいやらしい音を鳴らしながら、出たり入ったりしている。
「おい、和也(かずや)兄さん!なにしてるんだよ!」
ようやくこれが男同士のセックスだと理解した俺は、慌てて腹筋を使って起き上がり、自分の目線より少し上にある兄の目を睨みつけて、彼の体を退かそうと汗ばんだ胸に手をついて踏ん張った。
「ま、まって……んっ、あっ、このまま!うっ……はぁ、隼人(はやと)くん、はやとくん!」
兄は切羽詰まったような声で俺の名前を呼びながら、決して離れまいと胸筋を押し続ける手を払い落とし、必死にしがみついてきた。
呆気に取られていると、俺よりも体格のいい兄に長い両腕を巻き付けるように抱き込まれたので、全く身動きが取れなくなった。
兄も動きにくいだろうに更に腰を巧みに使って律動を激しくすると、俺の肩に顔を埋めながらスンスンと匂いを嗅いでいる。
「はやとくんの、匂い……あああぁぁぁっ」
何が良かったのか兄の喘ぎ声が一際大きくなったかと思えば、後孔に埋め込まれている俺自身をキューっときつく締め付けてきた。
情けないことに童貞だった俺は、叫びたくなるような快感になす術もなく、我慢出来ずに簡単にイってしまったのだ。
「はぁはぁはぁ……マジか……嘘だろ」
俺は何かを失った気がしてぐったりとベッドに倒れ込むと、脱力して動けなくなってしまった。
きっと俺の息子も萎えたはずだが動きを止めた兄は、頬を赤らめて綺麗な瞳を潤ませながら、自分でいきり立った男根を扱いて精を放った。
ーー俺は逆レイプされたってことか。
怒りよりも驚きの方が勝って沈黙した俺の顔が、満足気に微笑んでいる兄の瞳に映っている。
「隼人くん……ありがとう。好きなんだ」
その言葉を兄の口から聞いてしまうと、俺の事を性の対象として見ていた事に衝撃は受けたが、何も言えなくなってしまった。
気付かない振りをしていたが、兄からの視線に熱が篭っているような気はしていたんだ。
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