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従順
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「・・・・酔ってるな、お前」
動揺したまま楽を見ると、真っ赤な顔があった。
「んへへぇ」
楽は俺を見ると、へにゃりと笑う。
近づいて頬をつまんでみると、熱い。
チャーハンは全部食べたらしいが、缶チューハイは半分ほどしか飲んでいないようだ。
冷静になった俺は、とりあえず皿を片づけて、楽に水を持ってくる。
「ほら」
「んーん」
しかし楽は首を横に振った。
「冷めないうちに、ヤろうよ」
楽は赤い顔で、熱を帯びた目を俺に向ける。
「・・・・」
コイツはサボれるかもしれないが、俺は明日学校だ。
「ね、尼野くん」
楽はへにゃりと笑って、俺の手を取る。
「まだ一回もやってないでしょ?最近俺と寝てるから、抜けてないよね?欲求溜まってるんじゃない・・・?」
楽は誘い慣れた様子で、俺の手をトレーナーの中に引き込む。
薄い身体だ。火照っていて熱く、薄く汗をかいている。
「・・・ねぇ」
首を傾げる楽に、俺は背筋がゾクゾクとする。
熱を帯びた紫色の瞳がやけに艶めかしい。
「・・・ベッドで」
キスを強請ろうと顔を近づけてきた楽に、俺は待てをかける。
指で口を塞がれた楽は、少し不満げに目を細める。
「静夏くんは焦らし上手だね」
「従順な犬で助かるよ、お前は」
俺はそう言ってにっこり笑い、楽をベッドに運んだ。
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