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隣の人
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それが彼との最初の出会いだった、気がする。
彼、隣の住人は米崎悠(ヨネザキ ハル)、と言って
艶やかな黒髪に、スラリとして、手足の長いモデルのような体型、そして大人びていて、優しそうな顔立ちをしている。
それに比べて俺は同じ黒髪だけどそんな艶やかでもないし、至って普通の体型だし、顔もまあ普通ですねって感じ。
だから
…こりゃ女にモテまくる奴だな…と当時の俺はキーホルダーの件について同じ意見!と驚きつつも恨めしく思ってしまったことも………無きにしも非ず…。
実を言うとその当時は彼が俺と同じマンションに住んでいて、しかも隣の部屋に住んでいたことを知らなかった。
だって全くもって話したことも、顔も見たことがなかったし。
知ったのはその日に家に帰ろーと思って歩いてたらなぜかその人も後ろからついてきて。
ストーカーかなとか思いつつ俺が自分の家のドアを鍵で開けると同時に米崎さんも隣の家のドアを鍵で開けていて。
「え…?」
と俺が言葉を発したのとほぼ同時に
「俺は知ってたよ。隣に住む米崎悠です、君は確か……えーと、…桐谷湖太郎くん、だっけ」
なーんて聞いてへらっとしてた。
「え…なんで知ってるんですか.」
「へ、君のお母さん?に前会って聞いて。」
そんなこんなでその後からなんでかよく話すようになった。
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