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それからは律のことを教えてもらったり逆に僕のことを教えたり
世間の人が友達になりたての頃に話すであろうことを話した
律は割と有名な企業の御曹司らしくて、僕が律の家を知らないと言った時は本当に驚いていた
何回も本当に知らないの?と確認されて少しうんざりしたくらいだ
でも律は僕が本当に知らないということに納得するとどこか嬉しそうにしていた、気がする
今回の編入は、両親が海外に長期で滞在することになったからだと話してくれた
律が日本に残りたいと言って、最初はお手伝いさんを家において律の世話をさせるという案で皆納得したらしい
でも、律はその時家庭教師を取って学校には行ったことがなかったらしく、律のお父さんが人生経験も大事だろうと言ったことによりここに編入となった
律のご両親は3ヶ月後からの出張の予定だったけど、問題が発生して先週イギリスに発った
入寮手続きは幸いまだしていなかったため日を早めることができ、今日から入寮ということになっていたけど
入学手続きは終わっていたため予定通り3ヶ月後から学校に通うことになるらしい
その3ヶ月はどうするの?と聞いた
すると、律は誰もが見とれるような爽やかな笑顔で
「空のことがもっと知れたらいいな」
と言った
顔が熱くなってしまったのは仕方ないと思う
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