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食堂2
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柊「ちょと遥ちゃん。誰なのその2人のイケメンくん達は!」
遥「ん?昨日電話してた僕の友達だよ」
俊樹「あぁ,噂の2人のナイト様か」
遥「ナイト様?」
隆彦「なんだよその噂。俺ら知らねぇぞ」
郁人「ナイト様ってもしかしてハルのかな?」
2人して人の方に肘を載せなくともいいんじゃないかな…。まぁ痛くないからいっか。
俊樹「なんだ,お前ら知らないのか?
昨日1日で結構有名だそ。まぁ試験の時からお前らは目立っているたがな。
雪のように透き通っている白い肌,サラサラの綺麗な黒髪にパッチリとした大きな黒い瞳。
女のような美少年の両横にはまるでお姫様を守るように立っているイケメンナイトがいるってな」
何その噂。
てか僕がお姫様?
遥「僕は男なのにお姫様って…しかもイクやタカくんが僕のナイト?意味がわからないよ…」
隆彦「まぁ傍から見たらお姫様とナイト様に見えるんだろーな」
郁人「まぁハルは確かにそこら辺の女の子より可愛いしね。俺らもそこそこ顔には自信あるし」
俊樹「まぁさっさと飯食って学校に行くぞ」
要「…」
遥「要?どうしたの?」
要「別に何でもねぇ」
遥「そぅ…」
気のせいかな…なんかガン見されてたような気がしたけど。まぁいっか。
その後は普通にご飯を食べた。
サラダだけ食べてたら少ないって俊樹と柊に言われたけど。そのまま学校に行くつもりだったけど僕だけお手洗いに行ってくると言ってみんなと別れた。
そして今はトイレの個室にいる。ここは寮でも奥にあるトイレで朝にこっちを使う生徒はそういないと柊が言っていた。
遥「がはっ…はぁふっ…はぁはぁ…」
さっき食べたばかりのサラダやお茶が胃からこみ上げてくる。それと一緒に口から吐き出されるのは赤い赤い血。
1度波がくると一向におさまらない吐き気。
ついでに頭痛も。まだ2日目。流石に無断で遅刻は避けたい。
酸欠状態の頭でふとあることを思い出した。僕の担当医の月島先生が言っていた言葉。
月島『遥くん,君が通うことになる学園の保険医は私の同期なんだ。
ちょと性格に問題があるけど腕は確かだよ。入学して落ち着いたら一様挨拶には行ってみてくれるかな?
私の方からも遥くんのことは言っておくから』
あぁ保健室に行く約束をしてたんだった。
あまり人には頼りたくないけどずっとここにいる訳にもいかないし,挨拶のついでに少しだけ休ましてもらおう。
まだ震えている体にムチを打ち立ち上がる。ふらつく体を壁で支えながらもう人のいない寮をあとにした。
«コンコン»
保険医「あぁ?こんな早くからなんだよ」
遥「失礼…します。はぁっ,早くにすみません。1-Sの森山遥です」
保険医「森山…遥?あぁ剛が言ってた奴か。チッこれから仮眠をとろうとしていたのに…っておい。」
先生の話の途中から僕の視界は激しく歪んだ。
激しい目眩でその場に倒れてしまった。と言っても保険の先生が軽々と受け止めてくれたけど。
保険医「チッ,薬は?」
遥「ポケット…中に」
保険医「クソッ,飲んでこいよ。ちょと口開け」
遥「ん…」
保険医「吐くなよ」
そう言って薬と水を僕の口の中に入れた。
飲みやすいように少しだけ体を起こしてくれてから。
保険医「はぁ…もういい寝てろ。剛に言われた通り担任には体調が優れないからとでも言っといてやる。だからさっさと寝ろ」
その声で僕は先生の腕の中ですっと意識を手放した。
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