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郁人side
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入学式,ブカブカの制服を着て俺は中学校の門を潜った。新しい友達,新しい生活。
1つ変わったのは何かと女の子からのボディータッチが増えた。そして告白も。小学校の時も多少あったけどここまでではなかった。
まぁ普通に付き合ったりもした。
別れたけど…。いつも言われるのは「なんか郁人くんってイメージと違った…」なんて言われるのは 。
イメージってなんだよ。
勝手にあんたらが決めてるだけだろ。
だから途中から誰の告白も受けなくなった。
その代わり好きだったサッカーを続けるためサッカー部に入って,隆彦とも友達になって。
忙しいけど充実した生活を1年送った。
寒い冬も終わりまた桜の季節がやってきた頃俺らは2年生へと進級を果たした。
隆彦「あー,これから2年生か~。時が経つのも早いもんだな~」
郁人「隆彦ジジくさいよ?あっ俺らまた同じクラスだよ」
隆彦「おっほんとだ」
郁人「ん?」
隆彦「どうした?」
郁人「同じクラスに森山遥くんいるじゃん」
森山遥。
【無感情の姫】
噂は男女問わず色んな人から聴いていた。
成績も良いため先生達も別に何も言わない。
初めて見るお姫様に少しだけウキウキ?しながら教室へと向かった。
ドアを開け窓側の一番奥の席にいた小柄の少年。ふとこちらを向いた顔は噂通り不思議な雰囲気をまとった無感情の姫だった。
それからいつか声が聞けたらいいな…なんて軽く考えていた。そして夏休みを間近としたある日の放課後。
熱中症で熱を出して教室でへばっていた俺を保健室まで森山遥が連れて行ってくれ,その上俺が起きるまでベット際の椅子で待っててくれた。
そして喋ってみて…
あぁこの子は優しい子なんだ…
そう分かった。
それから俺と隆彦とハルで遊ぶようになり同じ高校にも受験した。
高校に入ってからハルへの悪口や陰口がどっと増え,正直いい気分はしない。まぁハルに躾はダメだと言われたし仕方ないよね…。したいけど。
一年後,あんなことになるなんて誰もこの時は思っていなかった。
この時の俺は目の前の楽しさだけを見てみんなの裏側を見ようとも思わなかった。
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