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困ってます3
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少し歩いたところで職員室と書かれたプレートがぶら下がっているのが見えた。
遥「もう大丈夫ですよ?」
和也「いいですよ。ここまで来たんだし最後まで持っときますから」
遥「((ボソッ…頑固」
和也「何か言いましたか?」
遥「いえ?」
とても素敵な笑を貰ったのでとりあえずニコッとしてみた。地獄耳だ。
大輝「なんか2人とも黒くねぇか」
拓也「ほんとだねー」
後ろで付いてきていた2人がそんな会話をしている。
«コンコン»
遥「失礼します。高等部1年S組森山遥です。新田慎二先生から書類を預かってきました。」
「あっありがとぅね~。信二先生にありがとうございますって伝えといて?」
出てきたのは化粧濃い目の若い女の先生。
明らかに教員が着るような服ではなく胸元を開けスカートもこれでもかと言うほど短めで…。
香水のキツい匂いがそんなに近寄ってなくても匂ってくる。気持ち悪い…。
遥「はい,わかりました。」
「ん?あら,あなた達3人も来てたのね~」
遥「うわ…」
僕の後ろにいた3人を見つけると僕を押しのけて後ろへと行った
その顔を"教師"から"女"に変えて。
あぁダメだ僕の苦手とするタイプだ。
拓也「どうも,先生」
「ねぇ拓也くん?どうしてぇ…ここにぃ?」
和也「ちょっと重そうだったから手伝ってたんだよ」
「そうなの?和也くん,偉いわねぇ?」
なんか嫌な感じだ。
拓也と言った方の子に腕を絡め胸を押し付ける。
「大輝くんは?」
大輝「付き添い」
もう片方の手で大輝と言われた子の腕に触る。
「そうなの…ねぇ?このあとぉ先生のお部屋で遊ばない?」
明らかに健全な誘いではない。
頬を赤らめ涙目で3人を見上げる。
和也「えー嫌だよ。俺らそんなのに興味ないし~。それよりさっさと拓也と大輝から離れてくれない?拓也と大輝の腕が汚れちゃう」
「なっ!!…何,生意気言ってるのかしら?それとも先生の聞き間違いかしら」
…なんというか和也くんは可愛い顔した悪魔見たい。
でも拓也くんのことを守ってる。
和也「聞き間違いじゃねぇーよ…。おばさん」
「ッッ…生意気なのよ!!」
絡めていた2人の腕を乱暴に解き勢いよく和也くんに手を振り下ろそうとした。
«バチンッッ!!»
遥「ッッ」
和也「な…にかばってんですか先輩!!」
咄嗟に後から和也くんの手を引っ張り僕と位置を交代した。そのため振り下ろされた手は僕の頬に勢いよく当たった。
遥「痛いです。…まぁそんなことより先生」
「な,によ」
遥「流石に中学生に平手打ちはダメなんじゃないですか?教員という立場の貴方が彼らに何を使用としているんですか…。悪いですけど今の会話,全部撮影させて頂きました」
ニッコリ笑顔で携帯を見せる。
この先生を見た時から嫌な感じがしたので胸ポケットに録画を開始してずっと入れていた。
遥「…この際別に平手打ちのことは別にいいです。僕が受けたんで。でも未遂だとはいえ彼ら3人に謝ってもらいたいです」
「なっ!!…ふっ嫌よ!!そんな動画ふざけてとったといえばどうとでもなるわ」
遥「…そうですか。でも,先生?さっきからそこの影で中等部の校長先生がずっと見ているの気づきませんか?」
「え?」
中校「…森山遥くん。初めましてだね?中等部の校長だよ。よろしく。君のことは聞いてるよ?それとありがとう。その携帯少しの間,預からせてもらってもいいかな…証拠としてね?」
ダンディな中等部校長先生にウィンクをされ少し恥ずかしい…。
遥「はい,喜んで。あとはよろしくお願いします。では僕達はこれで…」
そう言ってずっと握ったままだった和也くんの手首を離さないままでとりあえず職員室から離れた。
あぁまたやってしまった。
ここに来て2度目のビンタ。口ん中切れたし…。
寮に帰ったら俊樹に叱られるだろうな~。
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