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困ってます5
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拓也「遥センパイありがとうございました…。」
何か納得してないような顔でお礼を言われる。
うーん…年下の子と話すことなんてないからどうすればいいものやら。
遥「何か…やっちゃったかな僕。気に触るようなことをしたならごめん」
拓也「別にそうじゃないんですけど…なんというか…なんで助けたのか聞きたくて…」
遥「…助けた理由?なんて言えばいいのかよく分からないんだけどさ,僕も苦手なんだよね。あんな人が…だから何となくだよ?」
拓也「…」
これでも納得してないか…。
でも本当になんとなくなんだよなぁ…。
遥「まぁ納得しないならただのお礼だと思って?」
拓也「お礼?」
遥「うん,道案内のお礼。本当に助かったからね」
迷子になっていたことを改めて自覚して照れる。
うん,誤魔化し笑いで照れ隠し。
遥「さてと…僕はもう帰るね。もう下校の時刻だしさ。3人もなるべく早く帰ってね?それじゃ」
そう言って別れた。
余談だがその後予想通り俊樹に叱られた。
あれから1週間は何も無かったんだけど2週間前に下駄箱に手紙が入ってて放課後第二校舎の裏で待ってますと書かれていた。
とりあえず放課後急いで行ってみればそこには3人がいて…。
和也「あっ!!センパイ!!早かったですね」
拓也「息が荒いということは走ってきてくれたんですか?嬉しい!!」
大輝「ちょっとエロいな…」
遥「えっと…久しぶりですね?とりあえずこと手紙くれたのって誰?」
和也「フフフフ…全員からです!!3つ入れたら困ると思ってひとつにしました~」
3つあったら確かに困るけど3人いても困る。
と言うよりなぜ僕の下駄箱知ってんのかな?いやあまり深く考えないようにしよう。
和也「遥せんぱい,好きです」
遥「え?」
拓也「ちょっと!!抜けがけ反対だよ。僕も先輩が好きです」
大輝「俺も…」
遥「…ありがと?」
和也「付き合って貰えませんか?」
遥「えっと…ごめんなさい。僕はもう心に決めた人って言うのがいるから,3人の気持ちには堪えられないです。」
そう,ちゃんと断ったつもりなんだ…。
なのにこの3人は時間があれば僕のところに会いに来る。なぜかと聞けば
和也「え?だって断られたけど俺センパイのこと好きだもん」
拓也「好きだから近くにいたいって思うのは当たり前じゃないですか」
大輝「俺たちの誰かに心が揺れることがあるかもしれねぇし…。ゼロとは限らねぇ」
若いって怖い。
そう言うものなのかなぁ…なんて要たちに聞いてみれば…
要「知るか…まぁ1回好きになったらそう簡単に諦められねぇもんだろ」
柊「振られたのにも関わらず毎日会いに来ているの見るとそれだけ遥ちゃんのことが好きなんだろうね~。まぁファイト!!」
俊樹「困ってるならはっきり断ればいいだろ。迷惑だと」
柊「うわ~出たよ。鬼畜発言」
要「キモ…」
俊樹「ほぅ…そんなに俺と喧嘩したいのか」
そこから話それちゃって喧嘩になるし…。
だからかれこれ2週間もずっとこのままなわけなんだよね。
というわけで冒頭に戻る。
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