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文化発表会当日2
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ほんの一瞬だけ電話の向こうの空気が変わった。
優『なんでわかったのか聞いても?』
遥「タイミング的にそうかなって…。こないだクラスで言われたんです。ある2人に似てるって…。それに普通だったらダメでしょ,挨拶中に生徒会である3人がほかの場所にいるのは」
優『たしかに…僕らのほうが馬鹿だったかな?』
ふっと笑う声が聞こえた。
ここからはやめよう。
遥「ふふ,続きは今日図書室で…」
優『わかったよ…劇頑張ってね。楽しみにしてる』
遥「期待はしないでください…」
電話が終わりポケットにしまう。
壁に背を任せながらその場にしゃがみこむ。
遥「はぁ…嫌だな」
緊張する。
今日,僕は記憶の鍵を手にする。
そうすればいつでも開けられるようになるのかもしれない。けど僕は……
隆彦「遥?」
郁人「どうしたのこんな所で…もうすぐ各クラスの発表が始まるよ?」
遥「あれ?もうそんな時間?」
急いで立ち上がった時ふらっと視界が歪む。
あっやばいかも。そう思った時にはもう遅くて前に傾いて。
転ける…。
そう覚悟したけどその前に知っている香りに包まれた。
隆彦「急に立ち上がるなっていつも言ってたんだけどな~遥くんのその小さなおつむは勉強以外は覚えられないのかな~」
遥「タカくん…ごめん」
郁人「相変わらず早いね…まるで倒れるのが分かってたようだ…」
遥「もう大丈夫だよ…」
タカくんの胸を押す。
相変わらず硬い胸板が羨ましい。
隆彦「わかってたも何もこいつは人にこーゆーの見せたくないからって焦るだろ?それに勉強以外は遥は基本馬鹿だし」
遥「((ボソッ…馬鹿に馬鹿って言われた」
隆彦「何か言ったかこの口は!」
遥「いひゃいいひゃい…ひちょのかおを片手でちゅがみゃにゃいで…」
郁人「離してやってよ隆彦…事実なんだし」
隆彦「んだとコラ」
離された頬を両手でさする。
痛かったぁ。相変わらずの馬鹿力。
俊樹「何やってんだお前ら…」
柊「そのポーズは萌えだね遥ちゃん」
要「馬鹿やってねぇーでさっさと来いよ」
遥「馬鹿って…。萌えって…」
少々騒ぎながらではあったけど体育館へと戻った。
僕らの組は午前の部の最後にある。最初の方は見ていたけどだんだん眠たくなっていつの間にか眠りへと入っていた。
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