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熱にうかされて
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大きな歓声とともに、熱が押し寄せる。
Toy、VICTORY、K-2の3グループ合同コンサート。
ファン待望の一夜限りの夢が始まった。
それぞれのグループの曲をメンバーシャッフルで歌ったり、今夜限定の曲を歌ったり、ダンスを披露したりして会場は終始大歓声に包まれている。
ペアダンスの時は仲良し組で踊る。
勿論俺とのペアは名瀬。
コンサートで興奮したのか、最後に抱きしめてキスされた。
黄色い声が飛び交う。
突然の出来事に驚いて何も言えない俺を見て、名瀬は悪戯っ子のように笑った。
ーこいつの場合冗談で済むからいいけど。
熱が冷めない会場内の控え室。
コンサートの興奮のまま、それぞれが話をしている。
「ほんま、有り得へん!!」
「...ごめん!」
部屋の片隅で激怒する俺に、シュンとした名瀬が謝る。
周りにいたメンバーが「まぁまぁ」と宥めてくるが、無視して名瀬の頭を叩いた。
「...次は無いからな」
本気で怒ってるわけじゃない。
ただこの関係が周りにバレて名瀬と一緒に居られなくなるのが怖いんだ。
怒気の中に潜む不安。
それに気づかれないようにその場を去った。
「怒っても可愛いんだから...」
ドアを閉める直前に聞こえた名瀬の呟き。
「な~せ~!!」
周りは馬鹿だなぁって笑ってるけど、俺には本気で言ってるのが分かった。
ホントにしょうがない奴。
シャワーを浴びてから車に向かっていると、名瀬が走ってやってきた。
同じマンションだから一緒の車だけど、そんなに嬉しそうな顔してたら怪しまれるよ。
「コンサート楽しかった~!」
「そうやな」
K-2のコンサートとは違う、みんなでワイワイした感じ。
二人だと味わえない楽しい時間だった。
一夜限りのコンサートだったけど、またできたらいいな。
送ってくれたマネージャーに挨拶し、部屋へ向かう。
当たり前のように一緒に着いてくる長瀬。
ドアを開けた瞬間、どちらからともなく貪るようにキスをする。
「ん...はっ、あ...とも...」
「洸ちゃん!」
熱に浮かされて、性急に身体を重ねた。
壁に手を付き、そのまま背後から突かれる。
深い繋がりにすぐに絶頂をむかえた。
まだイってない名瀬は、挿入する向きを変え何度も突き上げてくる。
「や、あぁ!」
「もっと感じて?」
気持ち良過ぎて力が入らなくなり、ずり落ちそうになる俺の身体をしっかり支えてくれる名瀬。
更に深くなる繋がりに、意識が飛びそうになった。
「今日はまだダメだよ」
噛み付くようにキスをされ、熱を帯びた瞳で見つめられる。
名瀬も感じてるんだって伝わってきて、また気持ちが高ぶった。
「洸ちゃん...っっ!!」
名瀬の熱を奥に感じて、今度こそ意識を飛ばした。
気がつけばベッドの上で名瀬に頭を撫でられていた。
後処理も終わり、身体も綺麗にしてくれているようだった。
目を開けると、俺を見ている名瀬と目が合う。
「大丈夫?」
「ん...」
頷くと、嬉しそうに笑った。
これ以上ないくらい甘い空気に溺れそう。
「今日の洸ちゃん、最高にエロかった!」
「...そんなん、言わんとって」
恥ずかしくて胸に顔をうずめる。
確かにコンサートの余韻で興奮してたから、いつもより感じてた。
でも名瀬も一緒だったと思う。
「もう1回する?」
冗談交じりのお誘いに「あほ」って言葉だけで応える。
ニヤニヤ顔の名瀬に抱きしめられて、そのまま眠りについた。
*****
コンサートでお互い興奮してエッチになだれ込む...若いですね(笑)
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