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ヤキモチ side:名瀬 (できちゃった?!番外編)
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出産後から洸介の様子がおかしい。
俺が智稀と一緒にいると悲しそうな顔したり、わけもなく泣いてたり。
担当医はマタニティブルーだって言ってたけど、こんなにも不安定になるものなのかな?
「ち~ま。可愛い~」
天使じゃないかってくらい激カワな智稀。
洸介が赤ちゃんの時の写真見たことあるけど、そっくり。
俺的にはミニ洸ちゃん。
だからこそ可愛くて仕方ない。
なのに洸介は、俺が智稀を可愛がるのが気に入らないみたい。
少しむくれた顔してる。
この顔は完全に嫉妬してる時の顔。
「洸ちゃんも可愛いよ?」
「...はぁ」
フォローしたつもりだけど、大きな溜息つかれちゃった。
ん~...「洸ちゃんの方が可愛い」の方が良かった?
普段は可愛いなんて言われるの嫌だなんて言ってるのにね。
本当に可愛い。
ちょっと意地悪して智稀とだけ遊んであげると、洸介は拗ねているのかとても静か。
その顔を俺だけに見せているって事が嬉しくて...意地悪をやめられない。
わざと智稀の頬にチュウしたら、ハッとした顔をする。
でも智稀に嫉妬してる自分を隠したいのか、目を伏せて首を振っていた。
「洸ちゃん、疲れてる?寝ててもいいよ」
疲れもあるだろうし眠るように提案すると、悲しそうな顔して、ベッドに潜り込んだ。
...やりすぎたかな。
しばらくすると寝息が聞こえてきた。
本当に疲れてたみたい。
眠る洸介に口付けをする。
無意識だろうに幸せそうな笑みを浮かべた。
つられて笑ってしまう。
「とも...待って!とも!!」
突然の叫び声に驚いて洸介の側に行く。
さっきとは顔色が違う。
顔を寄せて額を合わせると、信じられないくらい熱かった。
「熱...出てる」
慌ててナースコールを押した。
洸介の目は涙で潤んでる。
多分、熱のせいだけではない
「泣いてる...。嫌な夢見た?」
「名瀬が...俺を捨てて出ていった...」
「何それ、現実味無いじゃん」
「本当に...?」
夢を見て、また不安定になってるみたい。
涙が溢れでて止まらないようだ。
「大丈夫。熱が出て不安になってるだけだよ。俺はどこにも行かないから」
安心させるように背中を撫でると、少しずつ落ち着きを取り戻していく。
さっき意地悪したの、失敗だったかな。
「どうされました?」
「なんか、熱があるみたいで」
看護師の問いかけに答える。
体温計で測ると、39度出ていた。
それを見た洸介は、ふらっとベッドに倒れ込んでしまった。
担当医が駆け付けて、熱以外にどこか違和感は無いか聞くが、特に無いと答えていた。
手術による後遺症かと心配されたが、疲れからの熱だろうと決断される。
それでも高熱の為、明日の退院は延期となった。
智稀は明日までナースセンターで預かってくれることとなり、ゆっくり寝るように言われる。
「ちま、ごめんね」
嫉妬しながらも、やっぱり智稀と離れるのは辛いようだ。
淋しそうな顔をしている。
「大丈夫ですよ。責任もって預かりますから」
担当医と看護師が部屋から出ていった。
洸介の頭を撫でる。
「とにかくゆっくり寝ないと、ね?」
「うん...」
「おやすみ」
そう言って唇にキスをすると、嬉しそうに笑う洸介。
そして瞼を閉じる。
「...ちまに嫉妬なんかしちゃってさ、本当に可愛いんだから」
その声は、もう聞こえてないかもしれない。
夜中に苦しそうな声がして目が覚める。
洸介が熱でうなされてた。
額にうっすらと汗をかいているようだ。
拭いてあげたくて、タオルを取るため離れようとしたら、服を引っ張られた。
「...何処行くん?」
心配そうに揺れる瞳。
「タオル取って来ようかと思って」
「俺から、離れんといて...」
「でも、汗すごいし」
「イヤや、置いてかないで」
昼間見たと言う夢のせいかもしれない。
俺が洸介を置いてどこかに行くと思ってる。
これ以上不安にさせたくないから、仕方なくシャツを脱いでそれで汗を拭いてあげた。
「とも...」
裸になった俺に抱きついてくる。
それだけじゃなくて、チュッと音を立てて胸を吸われた。
ちょっと...ヤバい。
「洸ちゃん、ダメだよ」
「どうして?もう俺とはエッチしてくれへんの?」
何ていう誘い方...。
理性が飛びそうになる。
でも産後すぐの身体では、洸介に負担がかかるから性交は禁止。
「エッチしたいの?」
「うん...」
普段なら絶対言わない言葉。
とんでもない破壊力。
産前からのエッチ禁止もあって、欲求不満だったのかもしれない。
それに加えてマタニティブルーで不安定な上、高熱で自分を見失ってる。
最後までは出来ないけど、とにかく洸介の欲求を満たしてあげたくて、キスをした。
「んっ...」
軽く触れるだけのキスから、少しずつ深くなっていく。
舌を絡ませるとお互いの唾液が混ざり合う。
唇が離れると、幸せそうなトロンとした顔になっていた。
「気持ちいい?」
「うん...。もっと気持ちよくさせて?」
あぁ、もう...なんで今なんだろ。
こんなにも素直な洸介は滅多にない。
暴れたくなる気持ちを抑えつけるのに必死だ。
パジャマのボタンをはずずと、胸の突起がチラリと見える。
優しく指で摘むと、可愛く喘いだ。
ビクビクと震える身体。
いつも以上に感じてるみたい。
そこだけを重点的に責めると、喘ぎ声が止まらなくなった。
「ここだけでイケそうだね」
「あっ...そんなの、無理ぃ」
「そう?頑張ってみようか」
指だけじゃなく、口に含んで愛撫する。
片方ずつ違う刺激を与えると、それが気持ちいいようで身体が震えてる。
はち切れそうなソレを出してあげると、もう限界までそそり立っていて先走りの汁がトロトロと出ていた。
でも、敢えてソレには触れない。
「ともぉ、お願い」
泣きながら可愛く強請られるけど、今日はダメ。
赤くぷっくりと膨れるまで胸の突起を苛めると、限界がきて白濁を吐き出した。
久しぶりに与えられた強い快感に、意識が朦朧としてるようだ。
目の焦点があっていない。
「...っ、あ、ぁぁぁぁ!!!」
全身震わせて、痙攣してるかのようにビクビクとしている。
「洸ちゃん?」
返答は無く、そのまま意識を飛ばしたようだ。
やりすぎた...かな。
それでも眠る洸介は幸せそうな顔をしているから、まあいいか。
翌日、エッチの事なんてすっかり忘れてる洸介に怒られたけど、洸ちゃんから誘ってきたって言ったら真っ赤になっていた。
可愛い、可愛い、俺の大切な人。
これからもずっと大好きだよ。
だから...心配なんてしなくていい。
俺は絶対にキミを離さないから。
*****
長編で執筆中の「できちゃった?!」の番外編です。
ヤキモチ妬いてる洸介が可愛くて...つい書いちゃいました!
誘い受け、いいですね(笑)
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