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いつもと違う夜
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家に帰ると名瀬が居るはずなのに部屋の中は真っ暗だった。
暗闇に無音の空間が広がってる。
自分の家なのに知らない場所のような感覚になった。
「名瀬?」
不安になり名瀬に声をかけるが、返事は無い。
手探りで電気のスイッチを探そうとしていると、背後から抱きしめられた。
「なんや!」
声を上げるが、やはり無言。
ただ、その腕の温もりは確実に名瀬のもので...。
「なんで、喋らへんの?」
間違えるはずがない...とは思っても、返事がない事に不安になってくる。
少し声が震えた。
そこに追い討ちをかけるように布で目隠しされた。
「ぁ...いやや、名瀬!」
拒否の言葉は聞き入れて貰えない。
目隠しされたまま抱えられて、どこかへ移動してるようだ。
降ろされたのがベッドだったから、寝室にきたのだろう。
何されるか分からなくてバタバタと抵抗する俺を、名瀬は紐のようなもので両手を縛り、ベッドの柵に括りつける。
そして口も布で塞がれた。
そこに居るのが本当に名瀬なのか、分からなくなってきた。
名瀬だったら俺にこんな事するだろうか?
得体の知れない恐怖が襲ってくる。
それでも、俺の身体を弄る手は優しくて...その温もりも感覚も、慣れ親しんだ名瀬のものに間違いは無いと思う。
ただ、確信が持てなくて...身体は震えて、涙が止まらない。
「あ~...ごめん、やりすぎた」
バツの悪そうな名瀬の声。
その声が聞こえてホッとする。
「ちょっと、そういうプレイしてみようかなって思ったんだけど...まさか、こんなに泣くとは思ってなくて」
そういうプレイって...強姦ってこと?
信じられない!
変態!!...って叫びたいけど、拘束を解く気は無いようだ。
言葉にならない声で不満を訴える。
「ん~!!!」
「文句は終わってから聞くよ。本当は最後まで無言でする予定だったけど、洸ちゃんが怖くて楽しめなかったら意味無いからね」
そう言いながらシャツのボタンをはずしてるようだ。
露わになった肌を見てるのか、それとも別のことをしてるのか...名瀬の手が止まってる。
視界が遮られてるって何も分からなくて怖い。
唐突に胸の突起に刺激が与えられた。
「ふ...んっ」
ビクンっと跳ねる身体。
名瀬から与えられる刺激に、いつも以上に感じている。
「感度、いいね。こういうの好き?」
違うって言いたくても言えないし、睨んでも布越しじゃ伝わらない。
必死に首を振るが、身体は名瀬の言葉を肯定してるように敏感に反応してる。
恥ずかしいのに、羞恥心が快感を増長させた。
突起だけ触られて、俺自身は限界までそそり立ち、先走りの汁が出てる。
「...ヤバい」
興奮したような名瀬の声。
何がヤバいか知らないけど、この悪質な遊びはやめて欲しい。
当たり前だけど、口を塞がれてたらキスもできないし、目隠しされてたら名瀬を見れない、手も拘束されて抱きつく事だってできない...。
そんなの、俺の望むエッチじゃない。
冷たい感覚がウシロを支配していく。
多分ローションをつけられてる。
刺激を欲してる俺自身には一切触れること無く、早急に繋がりを求めてるようだった。
忍び込んだ指に、大袈裟なくらいビクついた。
ビクつく度に手首の紐がくい込んで痛い。
「んんっ」
「ごめん...余裕無い」
その言葉通り、十分に解されてないソコに名瀬が入り込んできた。
圧迫感と痛みが襲ってくる。
「ん~!!!」
こんなに名瀬が余裕無くなってるのなんて初めてで...名瀬とのエッチで痛みを感じる事なんて一度も無かった。
いつもはそれだけ大切に、優しくされてるんだって改めて気付かされる。
今は、俺の事気遣う余裕が無いほどに興奮してるって事だろう。
「痛い...よね?もう少し、我慢できる?」
痛みも苦しみも全て名瀬のせいなのに、優しくするなんて反則だ。
名瀬の問い掛けに反射的に頷く。
頷いた俺の頭を撫でてから、ゆっくりと動き出した。
繋がった事で少し気持ちの余裕ができたようだ。
痛みで元気の無くなった俺自身を、優しく愛撫する。
すぐに快感が身体中を支配して、痛みは無くなっていった。
それでもいつもと違うエッチが嫌で、頭を横に振る。
その動きで口を塞いでた布が取れた。
「...っあ...とも、とも!」
「取れちゃったね」
唾液で濡れるその布で、もう一度口を塞ごうとしてるのが分かり慌てて叫ぶ。
「いややっ...キスができへんの、嫌」
言いたい事はいっぱいあったけど、最初に出てきたのはソレだった。
「洸ちゃん...」
「とも、キスして?いっぱいキスした...っ」
俺の声と重なるように、噛み付くような口付けをされた。
キスと共に激しくなる抽送。
喘ぎ声と水音が部屋中に響いている。
限界がきて、全身が痙攣したかのようにビクビクとしながら白濁を吐き出した。
同時に中に名瀬の熱いものを感じる。
きつく抱き締められて、目隠しを取られた。
いつもとは違うオトコの顔した名瀬。
その顔を見て胸がキュウっと苦しくなった。
「...もっと欲しいの?」
「あ...違っ」
「違わないでしょ?洸ちゃんの中、俺のを離してくれないよ」
もう一度屹立しかけてるソレで、また中を犯してく。
動く度に大きくなっていく名瀬の熱いもの。
口だけじゃなく、身体中キスされて...気持ちよくてトロンとなってくる。
「可愛い...」
縛られてた手首の紐をはずしてくれて、やっと全てが自由になった。
引っぱたいてやりたい気持ちもあったけど、それよりも全身で名瀬を感じたかった。
ぎゅうっと抱きついて離れない。
「ちょっ...洸ちゃん、動けない」
「そんなん、知らへんよ」
イクことよりも、今は名瀬と抱き合いたい。
離れようとしない俺の姿に苦笑いしながらも、抱き締めてくれた。
「姫は我儘だね」
「誰のせいやと思ってんねん」
「...そうだね、俺が悪かった。謝るから、機嫌直して?」
プクッと膨れた頬を指でつついてる。
その指で背中をすっと撫でられて、喘ぎ声が出た。
そのまま俺自身に手が伸びて、愛撫されると抱きついてた腕の力が抜けてくる。
瞬間、少し乱暴に動かれた。
「ぅあっ...だめっ...やぁぁ」
突然の強い刺激に頭が真っ白になる。
「洸ちゃんが可愛いからいけないんだよ」
「な...んや、ねん...それ」
激しくされるけど、それでも気持ちよくて...。
手を伸ばせば名瀬の指と絡まった。
キスを強請って、深く口付けて...。
ーやっぱりエッチはこうじゃなくちゃ!
二人同時に果てる。
その瞬間、幸福感で満たされた。
「幸せそうな顔しちゃって...」
汗で張り付く髪の毛を梳きながら、優しい顔して俺を撫でる。
「だって...さっきのエッチは嫌やったから」
「そう?さっきも十分気持ちよさそうだったけど?」
「心と身体は別物なんや」
むくれると名瀬は笑った。
「今のエッチは、心も身体も満たされたって?」
「...そういうことや!もう二度とあんなエッチせんといて」
「え~...洸ちゃん、いつもより感じてたのに」
その一言に顔が赤くなる。
確かにいつも以上に感じてたのは認める。
名瀬も、なんだかオトコって感じで...かっこよかった。
でも!それとこれとは別。
あんな一方的なエッチなんて嫌だ。
「今度したら、嫌いになるから」
絶対に嫌いになんてなれないの分かってるからか、名瀬は笑った。
「それは、困るな」
「やから...もう、絶対無しやで」
「分かりました、お姫様」
忠誠を誓うように、手の甲に口付けられた。
「姫やない...」
いつものように言うけれど、口付けられた手の甲が熱くて...恥ずかしい。
名瀬を見てられなくなって、顔をそむけた。
「ヤバいって...可愛すぎる!もう一回シてもいい?」
それは「シてもいいか」のお願いじゃなくて「するよ」って報告。
俺の意思なんて確認する気はさらさら無い。
「は?...っいやや、無理」
拒否する俺を無視して首筋に噛み付かれた。
「ゃ...あっ」
「いっぱい甘えていいから、ね?」
三度目の繋がりはこれ以上に無いほど甘い情事で...抵抗するのがアホらしくなるくらい甘やかされた。
トロトロに溶けるほど、俺だけに快感を与えてくれて、最初のエッチなんて無かったかのように錯覚させる。
すっかり名瀬を怒る気なんて無くなって、好きの気持ちだけがいっぱいになっていた。
続けて三度の情交に疲れ果ててぐったりしてる俺を、嬉しそうに介抱する名瀬。
指すらも動かすのがダルいくらい、動きたくない。
「...ごめん、手首赤くなってる」
名瀬が手首の紐の跡に気付いて、そこに口付けた。
忘れてたが、けっこう暴れて擦れてたんだった。
「明日の仕事は?」
「アルバムの歌撮りだから、長袖着てたら大丈夫」
衣装に着替えるような仕事だったら、大変な事になってた。
「今度はタオル巻いてからするよ」
「...次は無いって言ったやろ!」
「そうだっけ?」
さっきの誓いは何だったんだよ。
手の甲にキスされて恥ずかしい思いした上に、訳の分からない理由でまた襲われたのに...。
睨むと頭をポンポンされた。
「冗談だよ。もうしないって」
「ホンマに?約束やで」
「洸ちゃんに嫌われたら俺生きてけないもん」
「あんな事せえへんかったら、嫌いになんてならへんよ」
その言葉に嬉しそうに笑う。
その笑顔を見て、目を瞑った。
もう、体力の限界。
「洸ちゃん、眠い?」
「ん...寝る」
「おやすみ...」
ギュッと抱き締められた。
名瀬の温もりに包まれて眠る。
それは幸せな時間だった。
*****
強姦プレイからの甘々エッチ。
と言ってもエロ部分が拙いのは...私がそういう文章書くの苦手だからで^^;
もっと上手く書けたらなぁっていつも思ってます。
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