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「……っ」
唇を噛んでいると、健太は「顔赤いねぇ」と笑った。鼻先で笑い飛ばすイヤミさが、トドメのごとく突き刺さる。
いろいろと言い訳しなくてはいけないことがある。だが、それよりも頭を放してもらうのが先だ。
いつまでもつむじのニオイを嗅がれているわけにはいかない。だが、
「お。キスマーク発見」
健太はわざとらしく襟首に指を滑り込ませてきた。冷たい指先にうなじをなぞられ、「ひゃ」っと声が出る。
「痛そ。つーかこれ噛まれてね? 鶴見って意外と凶暴?」
「うるせぇ……、放せっ……」
「そうやって鶴見の前でも喘いでたよな」
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