アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
327
-
「俺は、やさしくなんかねぇ……」
気持ちはまだおさまらなかった。
「……絶対に、……っ」
無条件に俺をゆるそうとする鶴見を、どうしてもゆるせなかった。
一言でいいから、罵倒してほしかった。
一つでいいから、傷をつけてほしかった。
嫌いだ、と言ってほしかった。
希望どおりにいかない怒りは新たな暴力となる。
気づけば、何度もビンタを繰り返し「叩けよ!」と怒鳴っていた。
だが、同じこと。
何度ぶたれても、硬い床へと引きずり倒されても、馬乗りになられても、抵抗してこない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
327 / 631