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問題から目をそらし、ジタバタ動いて逃げようとする俺を健太はガッチリ捕まえて離さなかった。「よしよし。かわいそうに。お姫様」と頭のうしろをポンポンしてくる始末。
「──っ! お姫様ってのやめろ!」
「なんで? 毎日メソメソしてワタシカワイソウってオーラ出して誰かの助けを求めるとか、完璧にお姫様じゃん」
ふざけたように言いながら王子様的にアゴをつかもうとする健太の指を反射的に払いのけた。
「殺すぞ」
健太はフフンと鼻で笑った。
「口の悪ぃお姫様だこと」
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