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「泣いてるじゃねぇか。本当は嫌なんだろ?」
健太のほうから差し出してきた指は、いとも簡単に俺の頬にふれる。
次から次へとあふれ、こめかみのほうに流れていく雫を肌にすり込むように擦ってくる。
「なんで抵抗しねぇんだよ」
「……っ、……もぉ、殴りたくない……」
「え?」
「お前まで殴りたくない……、お前を殴るぐらいなら、ここで抱かれていい……」
もう二度と、誰かを殴るような真似をしたくなかった。
脱がされようが、ヤられようが、イかされようが、別にいい。
それよりも、俺の手で誰かが傷ついてしまうのが嫌だった。
鶴見と同じような姿をもう見たくなかった。
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