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次の瞬間、頭がもげてしまいそうな衝撃を真横から受けた。耳の奥で何かがバチンと弾けた音がして、身体が左へ吹っ飛ぶ。
状況を把握しようとした眼球が、イスを逆さまに抱えた男の姿をとらえた。
とっさに踏ん張ろうとしたが、腫れ上がった視界が突然ねじ曲がる。空気や空間ごと折れていくような感覚。おかしくなった耳が作り出した幻想だ。
よろめいた背中にさっきと同じ衝撃をくらい、再び床へと押さえつけられる。
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