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そこにはまるで絵本の中から出てきたような高身長の金髪のイケメンが居た
もちろん女子はキャーと叫びながらヒソヒソと色々話している。そんなのお構い無しに転校生は俺の目の前まで歩いてきた
「かな久しぶり」
「え、誰ですか?俺の知り合い?」
俺にこんな知り合い居たっけ?けどこんなにイケメンなら絶対忘れないと思うんだけどなと色々考えていると
「俺だよ俺きっちゃんだよ忘れた?」
「え、え、きっちゃん!?」
きっちゃんとは幼少期の頃によく遊んでた女の子みたいな可愛い男の子の事だ
けどきっちゃんが引っ越して離れ離れになったんだよな
「中村と小山知り合いみたいだから小山の席は中村の隣な」
「分かりました」
そういうときっちゃんは俺の横に座り真剣に1時間授業を聞いていたが俺はそれどころじゃなくて授業が全く頭に入ってこなかった
休み時間になるときっちゃの周りには人だかりが出来ていた
「ねぇねぇ小山くん色々質問とかしてもいいかな?」
「全然いいよ」
ニコリと王子様のような笑顔でそう言った
女子はキャーと歓喜の悲鳴をあげクラスは凄いことになっていた
「奏多あのイケメン転校生とどんな関係?」
「んーなんて言えばいいんだろ一応幼馴染かな」
「幼馴染なんか居たんだ。てかなんで一応なの?」
「いや昔にきっちゃん引っ越したからさ幼なじみって言っていいのかなと思ってさ」
「拓海なんかめっちゃ転校生に睨まれてるよ?」
めっちゃ不安そうな顔をした怯えた声で唯斗が言った
「気の所為だろ俺、なんにもしてねぇし唯斗疲れてんじゃね?」
無言できっちゃんがこっちに向かってきて俺の前にたちこれかってぐらいの王子様スマイルで拓海と唯斗に
「ねぇそこの2人はどんな関係なの?」
先に口を開いたのは唯斗で完全にきっちゃんに怯えていて目線を逸らして控えめに
「.....友達です」と答えていた
「俺は奏多の親友の拓海よろしくな!」
拓海の方は唯斗と比べるとフレンドリーに握手をしようと思って手まで出していた
「そうなんだ唯斗くんこれからもかなの事よろしくね。それと奏多この拓海って奴か親友っ本当なの?」
「うん!」
そういうときっちゃんは拓海の手を振り払って
「何で!?俺は親友じゃないの?俺が転校する前に約束したじゃん!!」
「「「「........... 」」」」
何この空気凄く重たいしクラス中の視線が集まって注目されてめっちゃ目立ってる
それにきっちゃんめっちゃ怒ってるし昔から怒ると俺の事あだ名じゃなくて名前で呼ぶ癖治ってないんだ
「...いや昔の事だからきっちゃん忘れてると思ってたしまさか再会出来るとも思ってなかったからさ」
重々しい空気に耐えれなくなり早くこのよく分からない状況を終わらすために俺はクラスの視線を全部集めながら言った
「俺は忘れないしあの約束ももう忘れちゃたのか!ねぇ今どっちが親友かきめてよ」
きっちゃんってこんなキャラだっけ?人って少し会わないだけでこんなに変わるもんか?
てか約束ってなんだ?
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