アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
8
-
「起きてかな」
「むにゃむにゃお母さん?」
「お母さんじゃないよ皐月だよ」
その言葉を聞くと寝ぼけてた頭が冴えてきて被ってる布団を脱ぎ捨てた
「なんできっちゃんがここにいるの?!」
「かなのお母さんが合鍵くれたんだよ。かなの事心配だからお願いねって言われてね」
「お母さんのアホ俺もう高校生なのにそこまで心配しなくてもいいのに」
「何言ってんの俺が起こさなかったから寝坊してたでしょ」
「うるさいアホ!着替えるから出ていって」
そう言ってかなの背中を押してドアの方に向かわせると
「かな照れてんの?今更かなの裸見てもなんにも思わないよ」
と女の子が惚れるぐらいの王子様キラキラスマイルで言われ
「このイケメンめ早く出ていけ」
そう言って無理矢理背中を押して部屋から出させると学校に行く準備を急いで始めた
「お待たせ」
「それじゃ行こっか」
「なんかこうやって一緒に登校するの久しぶりだよね。幼稚園以来?」
「そうだね。あの時の俺らの夢覚えてる?」
「...きっちゃんのお嫁さん」
あの時のことを思い出すと少し恥ずかしくて言葉を濁して言うと
「俺はかなの旦那さん」
「母さん達にめっちゃくちゃ笑われたよね。それに幼稚園の先生に男の子同士だったら結婚できないって言われてそれじゃ僕が女の子になるって言いながら凄く泣いてたの覚えてる」
あの時本当にきっちゃん大好きっ子だったからな
「ちなみに今の将来の夢ってあるの?」
「俺は特にないかなまだ探してる途中。きっちゃんは?」
「親父の会社を継ぐ事かな。まだまだ俺には程遠い夢だけどね。まだ未熟者だからね。もしよかったらさ本当に俺が親父の会社を告げたら俺の秘書になってくれないかな」
きっちゃんは相変わらずだな自分に本当に厳しい
きっちゃんのお父さんの会社はとても大きくて世界でも知られてる会社だからその息子ってなると色々プレッシャーがあるから人一番努力してるんだからもう少し自信を持ってもいいのにね
「秘書ってめっちゃくちゃ大変そうだし色々厳しそうだけど俺なんかに出来るなら力になるよ」
「約束だよ。これでかなは俺と死ぬまで一緒だね」
「うん。俺達は死ぬまで一緒だから大丈夫だよ。死ぬまで一緒に居れるの嬉しいぐらいだよ」
きっちゃん案外寂しがり屋なんだね死ぬまで一緒って可愛いな
「本当に!?」
きっちゃんはこれまで見せたことない笑顔で言ってきた
「本当だよ。それにしてもきっちゃん変わったね」
「あの時の俺だいぶ生意気だったからね」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 16