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片思い END: B
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今日も俺は実況を撮る。
「フジです。今回やっいくゲームはね、運命の相手診断というものです。」
誰もいない部屋でにこにこしながら撮るのって傍から見れば変質者だよね。
まあ誰も見てないけど。
「運命の人だって〜。誰なんだろう」
なんて言ってみるけど心のどこかで、知ってるくせに。こんなのやったってキヨの事忘れられないって事。なんて言ってくる自分が居る。
それでも淡々とアプリを進める。
時々キヨの顔を思い出して泣きそうになっちゃうけど
「いやー、ほんとに当たるのかな?これっ、まあ、当たること信じようね、ご視聴ありがとうございました。」
________
数日後
ポキポキ
キヨ:○○○駅に来い
「は?」
キヨからの突然のlineに驚いてただぼーっと画面を見ることしか出来ない。
キヨ:早く来い
その文字で俺は焦り急いで外を出て指定された場所に向かう。
10分くらい走って駅に行くと、「よお」なんて呑気に言ってるキヨがいた。
「どうしたの?」
「珠理と別れた」
「へ…?」
「珠理にきっとキヨはフジくんの事が好きなんだよって」
「はっ?」
頭がついて行かない。それでもキヨは淡々と話を進める
「昨日考えたんだよ。なんでフジの事好きだって思われたのか。答えは案外簡単でさ、俺無意識にフジの話ばっかりしてて、珠理にデート誘われた時もフジを優先してた。」
「え…?」
「珠理と喧嘩した時もフジだったらってなんか考えてたし、気がつけばずっとフジの事考えてた。それで嗚呼、俺フジのこと好きだったんだって確信した」
「っ…嘘だよ…だって」
「…なあ、なんで俺お前の事ここに呼び出したと思う?」
「…あっ、」
昨日…あげた動画…
「お前の運命の相手ってさ、駅で出会うんだろ」
その言葉を聞いた瞬間涙が溢れて、止まらなくて
「無理矢理だけどさ、お前の運命の相手もう俺だからな、付き合う以外の選択肢ねぇけど」
「ばかっ…」
「るせ、フジ」
「はい…」
「俺と付き合って」
「勿論っ…おれはね、ずっときよが好きだったよ、珠理と付き合う前からずっと好きだった…!」
「…おう」
「だから嬉しいっ、大好き!!」
「俺も」
_____
2年後
「あっ、キヨ!珠理から手紙と結婚式の招待状!」
「まじか」
「うん!ほら!」
珠理からの手紙には
私もやっと運命の相手見つけたよ!
ちょーラブラブです♡
結婚式の招待状送ったから来てねー!
お前らより一足先に結婚しちゃうからね!ひがむなーw
2人ともお幸せに!
と書いてあった。ほんとにいい子なんだなあって思う。
「なんだよ、俺らだってラブラブだし結婚だってするから誰もひがまねぇよ」
「らぶら…っけっ…」
「なんだよ。」
「もぉ!大好き!」
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