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困惑
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キヨside
あー!くっそ暇!!
そう叫びたくなるくらいには暇である。
なんだよまじでなんで家にフジがいんだよそんで何しに来たんだよこいつ携帯いじんならゴミ箱ん中で弄れよカスぼけこら
フジはというと別れたばっかりの彼女とlineで対立してるっぽい。
いやだからゴミ箱ん中で殺れよ
今、フジが壁に背中預けて床に座ってて俺がすぐそばでうつ伏せ状態なんだよね。
ちょっと床滑ってフジ殴るわ。
滑る。華麗に滑る。俺。あ、力弱すぎて届かなかった恥ずい顔上げらんねぇ。
「...」
俺はバレないように少し顔を上げた。
フジはなぜか頬を馬鹿みたいに緩ませ嬉しそうにしていた。
なんだこいつ
「っ!?」
心の中で悪態をついていたら俺の頭に手が置かれた。
「は...?」
なんで成人済の男が男に頭撫でられなくちゃいけねぇんだよ
あれでもなんか...
こいつ撫で方うまい。そもそも撫でるに上手いも下手もあんのかよ。
やべぇ眠い...
俺はそのまま記憶を手放した。
フジside
染めすぎてバキバキに傷んでいるけど引っかからなくてふわふわな髪の毛を撫で続ける。
当の本人は眠りについてるけど。
いや天使すぎん??
可愛いの極みだね可愛いよ。
思わず笑がこぼれてしまう。
「おやすみ。キヨ。」
好きだよなんて言えたらいいのに。
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