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sideアサ: また、会いましょう。
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「本当に、行くのか?」
「ん。そろそろかな。」「そうやな!」
塔を3日かけて10周し、本を作って登録して
打ち上げの乾杯をして…それから少し話をして……
「先に旅立つ」という2人を見送る為、店を出た
「いやぁ、アサたちのおかげでかなり成長できたわ!ほんま今回誘ってくれて有難う!!」
「これからは俺たちも誘うから、お互い気軽にまた冒険してこうぜ。」
「ぁの、本当にギルド……入りませんかっ?」
「「うん、辞めとく。」」
〝良かったらギルドを一緒にしませんか?〟とご飯中に誘ってみた
とてもやりやすいし、一緒にいて凄く楽しいし…
キョウちゃんとチカも「誘ってみようぜ」と言ってくれて3人で言ってみたけど、結局答えはNOだった
「確かにお前らと一緒にいると楽しいんだよな。それにTM経験してっから事前にギミックとか教えてくれるし、安心感もある。この世界で生きてくには確実に一緒にいるのを選ぶんだろうが…でも……」
「お前らとおったらな、自分が弱くなるわ。」
いつもの明るい表情でみかんさんが笑った
「おんぶに抱っこはいけねぇ、男として何か情けねぇし。それにお前らPSあるし上手いからさ、俺たちも負けてらんねぇなって。」
「後はな、何気に〝くだものーず〟って名前気に入ってるんよ。やから、辞めとくわ。」
「まっ、これでも一応社会人だしな!かっこいい背中見せてぇ訳よ。だからごめんな、折角誘ってくれたのに。」
「いえ!全然いいんですっ。」
(そんなこと考えてるなんて、思ってもみなかった…)
2人にもプライドがある
その為に安全な道を切り捨てて自分たちの足で進んで行く姿は、もう既に充分かっこいい。
「おい、フレンド登録させろ。」
いつもの声でキョウちゃんが画面を開いた
「え、いいのか?」
「あぁ?いらねぇなら別にいい。」
「いやいる!いるからキョウ!」
「俺もさせてください。」
「勿論!」
パッと4人が画面を出して、それぞれの情報を登録し合う
(ふふふ、4人とも仲良くなってくれて良かった。)
一緒に行動して約2週間
初めはどうなる事かと思ったけど、楽しくて楽しくてたまらない日々だった
(あっという間だったなぁ……)
願わくば、すぐにまた再開できますように。
それくらいに、2人のことが大好きだ
「じゃ、寂しくなる前に行くわ。」
「ほんま楽しかった!!次会うときは俺らももっと強くなってるでー!」
「はいっ!僕たちも負けませんっ。」
もっともっと強くなる
これから先も、生きていけるように
「死ぬなよ。」
「あははっ、お前らもな!」
「またご一緒しましょう。」
「ん。また。」
互いに握手を交わし合って、笑いながら2人が歩き出した
その背中に大きく手を振って、僕ももっともっと頑張っていこうと
強く拳を握ったーーー
[レベリング編]-end-
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