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「いえ、引き留めてしまったのは私なので。彼は悪くありませんよ」
「……へぇ?どういう事か説明してもらおうか、千梨」
「いや…ちょっと話してただけなんで」
「じゃあ俺とも話そうか。放課後、俺の部屋に来い」
「嫌よ。てか結城先生はいったい俺の何なの?」
「彼氏だ。それよりも名前で呼べといつも言っているだろう」
駄目だこいつ…早くなんとかしないと…この担任は頭がパーなようだがどうすればまともに戻りますかね。一発何か衝撃を与えればいいんですかね。よし、殴るぞ。
「…仲が良いんですね」
「あぁ。付き合ってるからな」
「嘘じゃん。やめてよ日高先生に勘違いされる」
「照れるな」
照れてねーよ。誰が誰と付き合ってるんだ。冗談が通じなさそうな相手に冗談を言うのはヤメロ。まじで。
「…?恋人同士なんですか。それよりも授業始まっていますよ」
「違います。断じて違う。授業は担任のせいなんで許されます」
「担任の許可が下りれば、授業免除出来るからな」
「え、そうなの?お願いします」
「キス1回」
「じゃあいいや」
阿呆なのか。こんな所で職権乱用するなよ。暴君の名にふさわしいな。この担任に期待した俺が馬鹿だった。そういえばこういう人間だったわ。もう、担任さいってー。
「…付き合っているのは分かりましたが、私の前でいちゃつくのはやめて頂きたいです」
「あぁ、すみませんでしたね。続きは放課後な?」
だから違うんだって。もう嫌だ。この俺の嫌がり具合を見てもまだ、付き合っていると言うのか。もっと俺の顔をよく見てほしい。この断固拒否な顔を。…もしかすると、日高先生は少し天然なのだろうか。
というか、俺は結局遅刻になるんだろうか。しくったぜ。
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