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「ま、いいや。本題に入るよ〜、なんで俺がここに居るのかは君が一番よくわかってると思うんだけどぉ」
「なんでだよ、いやなんでだよ。知らんわ」
「えぇ〜?んー、取り敢えず会長の事で話があるからお昼にまた迎えに来るよ〜」
チャラ男はじゃあまた後でねぇ、と変わらず癪に障る言葉を残した後、去っていった。…え、また来なくていいんですけど。奴の話とやらは、めんどくさそうな予感しかしない。これは逃げるが吉だな。俺のスピードには浪速のスピードスターも勝てないぜ!
「大御門くーん。約束通り、迎えに来たよ〜」
と、思っていた時期が俺にもありました。
昼のチャイムがなり、直ぐに立ち上がり走り去ろうとしたが、何故かドアにすでにチャラ男がいた。俺にも何を言ってるのか分からない。このチャラ男何者なん。
「千梨、誰だこいつは」
諒がチャラ男を見て、訝しげに目を細めた。それを見たチャラ男は楽しそうに口角をあげる。
「俺を知らない人間が何人もいるとはねぇ。君は大御門君の彼氏〜??」
「気色悪いことを言うな。…千梨に何の用だ」
「笑えない冗談は言うなよチャラ男。あと諒、確かに気色悪いが、何か言い方が辛辣。まじで俺に何の用なのか知らんが、俺は用事があるんで。じゃ!!」
そう言い残し、走り去る。光の如く走り、消え去る。この西京学園でのスピードスターは俺だぜ!
「貴様、司波が言っていた大御門か」
と、思っていた時期が俺にもありました。
あれ、デジャブじゃね?何なんフラグなん。目の前には先日俺にぶつかって行った、偉そうな態度のイケメン様(笑)である。何故か目の前で仁王立ちして俺を通してくれない。お前は小学生のガキ大将か。
「もう、何なんですか。一体誰なんですか。次から次へと俺の頭に登場人物を増やしがって。俺の脳みそにはそんなに名前が入らないわよ!」
「は…?人違いか?」
「あ、そうです人違いです。あなたがお探しの大御門君じゃありません。では!」
そう言い、狼狽えているイケメンを置いて再び走ろうとした。が、そうは問屋が卸さなかった。…ちょっと難しい言葉使いたかっただけです。
「会長!!ちょっとそこ通さないで!!!」
それどこから出してるん?と聞きたくなる程の大声にイケメンが反応し、俺を通せんぼした。クソッやられた!!
「大御門くーん、も〜。俺を走らせるなんて君くらいだよー」
「なっ、貴様やはり大御門か!!」
うわ、めんどくさそうな事この上ないわ。チャラ男め、デスノートを手に入れたら真っ先に名前を書いてやる。…あ、チャラ男の名前知らねぇわ。
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