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俺はいじめられっ子(普)
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俺は司と手を振り合って別々の教室に入った。
正直入りたくはない。
俺はいじめられているんだ。毎日、体のどこかに傷を付けられている。
理由はわからないけれど。
しかし、いじめの対象が司でなくて良かった。それだけは良かった。
大好きな司が、俺の唯一の宝物が、俺以外の誰かに穢されるなんて、たまったもんじゃない。だから、俺で良かったんだ。
ガララ…と、教室の戸を開ける。
ドンッ
大柄なクラスメイトが俺にぶつかって来た。肩と腕が痛い。
「おい柚木ィ!何ぶつかってんだよォ!」
と、その大柄なクラスメイトは俺に向かって怒鳴った。
いや、お前が意図的にぶつかってきたんだろ。と思いつつ、俺は無視して自分の席に向かった。
すると目先にあった俺の使っている机の木目が、ぐわっと俺の視界を覆った。頭に鈍い痛みが走った。ガン、と大きな鈍い音が聞こえた気がする。視界が真ん中から徐々に暗くなり、耳に聞こえる囁き声も薄れ、俺の意識は飛んでしまった。
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