アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
やだ(司)
-
勉強道具を机の中に入れ終わった頃。
教室の戸のちらりと開いている所から、土籠センセイが俺に向かって手招きしていた。その時の土籠センセイの顔は凄く焦ったような、いかにも緊急事態、という感じだった。
俺は急いで廊下に出た。
「何かあったの、土籠センセ」
「お前の兄が救急車で運ばれたんだ!!」
…え?
今、なんて…?
救急車…?あまねが?何で?
「やだ!!」
俺は泣きそうだった。
立ち尽くすしかなかった。
目の前が暗くなる。怖い。
何で?
死ぬの?
あまねが?
やだ。
やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ
やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ……………
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 16