アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
苦しみの解放
-
*侑の話になります
目が覚めたら雅哉はいなかった
焦った、どこかに消えてしまったと思った
体は横向きで動かない右肩が下になっていたから左腕を伸ばしてシーツにしがみ付きうつ伏せになった
混乱してしまって大声で
「雅哉、雅哉っ、来て お願いっ、」
って叫んだ
だけど来てくれなかった
そしたらベッドの横の台に今日買ったばかりの俺のiPhoneが置いてあった
これで雅哉を呼ぼうと思った
這いつくばって左腕の力だけで取りに行った
が、取ろうとしたらベッドから落ちてしまった
ダンッ
と大きな音を立てて落ちた
受け身を取れないから直に痛みが襲ってきた
その時、寝室の扉が開き雅哉が気づいて駆け寄ってきた
起き上がろうとしてもそれすらできない
悔しい・・・・・!!!
雅哉に抱えられベッドに横にされた
雅哉に迷惑をかけてしまったのと悔しさでみっともなく涙を流し謝った
そしたら今までため込んでいた気持ちがあふれてきてしまった
でも、雅哉は全部聞いてくれた
俺の事は大変かもしれないけど2人で一緒に考えようって言ってくれた
退院後の事も考えてくれた
雅哉の友達に介護士がいるらしく、その人に頼もうって言ってくれた
俺は、未だ戸惑いがあったりして気持ちが不安定だった
でも、雅哉が抱きしめてくれた
少しずつではあるが苦しみから解放せれていくようだった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 200