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唯一の友人(萃蓮視点)
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あれから約9時間、今は11時35分。
まだ眠いなぁ…と開いていない目を擦る。
起きなければと思うが、目が開かないから仕方がないとベットに倒れる。
ピーンポーン
結島が来たのだろうか。
ならば起きなければと目を開けようとするが、開かない。
「んぅん?」
チャイムが鳴り続いているが体がいうことを聞かないのだしょうがない。そう思い少し空いた目を閉じかける。
ガチャ
パタパタパタ
バシィッ!!!
なんとも言えない、えげつない音だった。
「てめぇっ!萃っ!!俺のこと呼んどいて30分以上待たせるとは何様だっ!!」
「んぅん?」
あぁ、久しぶりだな。この感じ…
懐かしさに口角をあげる。
なにせ、数ヶ月ぶりに結島に会うのだ。
まだその目は閉じられたままなのだが。
「はぁ、起きろよ。んで、飯食おうぜ。」
さすが付き合いが長いだけはある、こういった場合の対応は心得ているらしい。
さて起きようと目を開ける。
「んー?おはよう~、はーちゃん。久しぶり〜」
寝起きだからか、いつも以上に間延びした喋り方をする千鳥。
しかし、罪悪感を表すようにその表情は固い。
そんな様子に対して結島は表情を崩し千鳥の頭を撫でる。
「そんなに怒ってねぇよ。何回もやってるんだ、慣れた。ほら、さっさと着替えて支度してこい」
そう言う結島にホッとして、千鳥は慌しく支度を始める。
それを一瞥して結島はキッチンで昼食を作り始める。
何回も同じことをしているためか、その行動に迷いが見られない。
料理をする結島をチラリと見ると、何故か深夜のことを思い出す千鳥であった。
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