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お礼3(響也視点)
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店から出ると冴岐と千鳥が待っていた。
この時何故か2人とも冷たい目をしている気がして目をそらしてしまったのは、言うまでもないのかもしれない。
「…はぁ、何もないのを祈りやすよ。」
一瞬、何のことだか分からなかったがキャストのことだろうと、そうだなと返した。
それにまたため息をつかれ心外だという顔をする。
次に反応したのは千鳥だった。
「…はぁ。まぁ本題に入りましょうか。」
心底呆れた、というようなトーンで言われるが話が進まないので黙っておく。
「それで、お前の望みはなんだ?」
「そうですねぇ、そんなに欲しい物とかないんですよねぇ…。」
「はぁ?じゃあ何が望みなんだ?」
「……あぁ!じゃあ、お友達になりましょ?僕、友達少ないんですよ。だから、ね?」
小首を傾げて問うてくる千鳥。
望みなのであればとYESと答えそうになるが、自分の友達になんぞなられたら立場上無理だ、と考え直し応えようとする。
その思考を読んだかのように千鳥が言葉を発した。
「僕もこれでも強いですし、裏情報にも通じているんですよ? これなら、いいでしょう?」
そう言われ頭を悩ます。
どうしたらいいかと冴岐を見るがジッとこちらを見たまま、反応がない。
「これが僕の望みです。叶えてくれますよね?」
最後のひと押しというように圧をかけてくる千鳥。
柊は頭を抱えたくなったが、これも命の恩人の頼みだと思えば多少危険でも問題は無い、そう思い顔をあげた。
「分かった、いいだろう。その代わり最低限自分の身は自分で守れよ。」
この言葉で考えを変えてくれないかとおもったが千鳥は嬉しそうに頷いているので、これでもいいかと思った。
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