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事件の始まり
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どうしてこんな事になったのか、何が間違ってたのか...何度も考えたが答えは見つからない。
ただ、この悪夢から早く目覚めたかった。
助けなんて来ないのに。
赤い月が部屋を照らしている。
その日は普通に仕事を終えて帰宅した。
チャイムがなり、宅配便である事を確認してドアを開ける。
「不用心だよ、洸介」
覚えのない声に顔を上げた瞬間、顔に何かをかけられた。
「...なに、すんねん!!」
目が開かない。
恐怖で身を守るように丸くなった俺の首筋に何かが刺さった。
「...っ!」
痛みとともに、冷たい何かが入ってくる感覚。
すぐに身体に力が入らなくなり、床に倒れ込む。
嬉しそうに笑みを浮かべて近づく相手は、全く知らない人だった。
俺、佐久本洸介(さくもとこうすけ)はアイドルである。
K-2という二人組でデビューし、トップアイドルと言われる存在だ。
そんな俺の秘密。
恋人が同じ事務所のアイドルグループToyの名瀬智希(なせともき)だってこと。
誰にも内緒の恋。
それでも楽しく過ごしてたんだ。
なのに...こんな事件に巻き込まれるなんて。
気がついた時には、真っ白な部屋の中で鎖に繋がれていた。
裸で両手は頭上の柵に、足は膝を曲げた状態で固定され足元の柵に。
「なんなんや、これ」
身体を捩るが、どうにもならない事だけが分かった。
恐怖が襲いかかる。
どうしてこんな事になったのか分からない。
不意にドアが開かれた。
入ってきた男の顔は、やはり見覚えがない。
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