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眠りたくて 2
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眠りたくて目を閉じる。それでもあの人の顔が浮かんで、眠れない。
そんな日々を何度も過ごしてきた。
今もそうだ。
忘れようとしても、あの時のあの人の目が、忘れられずにいる。
これは罰。
抱きしめられた温もり、
耳元て囁かれた「好き」という言葉、
頬をゆっくりと撫でる指先、
優しく触れる唇、
全て忘れたくて必死になった。
けれど忘れようとする度、どんどん自分の首を絞めていく。
つらい。
俺はただ眠りたいだけなのに。
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