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ほろ酔い#3
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「お風呂上がりましたよ…って、クロノアさんはパソコン作業ですか…」
「了解。これね、皆の動画を見てるんだ」
ちゃんと拭いていない体のままクロノアさんの横に座ると、俺の髪から垂れた水滴が床に染みをつける。
クロノアさんからは、ほわっと良い香りがした。
「俺さ、最近仕事が忙しくて全く動画投稿出来てないから…皆の動画編集の仕方を学んで、また投稿しようかなって思っているんだ。ほら、実はビデオカメラも持って来ているよ。手ぶれ補正付きの高いやつ」
にへ、と自慢気に笑うクロノアさん。その仕事疲れが混ざった笑みで、少し胸が苦しくなった。
「だったら俺らに聞けば良いのに…わざわざ動画も見てくれているのなら、いくらでも教えてあげますよ?」
「いやぁ、そんな…そうしたら皆に迷惑をかけちゃうから。ぺいんととトラゾーは一緒に編集しているでしょ?死神くんはまだあの年齢なんだから、もっと色んな人と交流してほしいから。
俺なんかじゃなくて…ね」
皆に相当気を遣ってくれているんだな、とクロノアさんに改めて好意を抱く。
と同時に、「俺なんかじゃなくて」という言葉にムッとした。それでも、「俺…俺らはクロノアさんが大好きですよ」だなんて言える訳がなく、そんな自分が嫌になった。
「…トラゾー?」
脳内で思考をグルグルと巡らせていた俺にクロノアさんが声をかける。
パーマがかかってサラリとストレートな白髪に、どこまでも透き通るような薄浅葱のアーモンド状の瞳が、雪のように白い肌と良く似合う。
フードが下されたパーカーから見える大きく開かれた胸元にくっきりと鎖骨が見えていて、とても卑猥だ。
「…っ」
どうしよう。こんな可愛いの…反則ですよ。
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