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ほろ酔い#4
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ちゅ
リップ音が小さく耳に届く。それは、お互いの唇が触れた証。
ふに、と柔らかい感覚を覚えると、俺はすぐに唇を離した。
「え…っと」
自分が犯した出来事に今更気付き、思わず動揺する。俺は、クロノアさんにキスをした。
単なる出来心だったから、クロノアさんがえっちぃ雰囲気だったから…といくつかの言い訳を瞬時に作成する。何て言われるか…。
「…案外トラゾーってお酒に弱いの?」
…え?
「ほら、頰も赤いし…早く寝よう?」
「いや、だからそれは外が寒かったから…」
…クロノアさんは鈍感というか…天然だ。
同性にキスをされて何でこんなに平然といられるのか…謎過ぎる。
俺の脳内で作り上げた妄想が、パラパラと音を立てて崩れていくのがわかる。
「え、あ…寝ます」
そして俺は、クロノアさんに言われた通りにベッドに横になった。
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