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言えるのは#2
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こつん、とお互いの手の甲が触れる。
そして何も言わずに、手を繋ぎ、指を絡めた。
「あ〜…やっぱりた〜にゃの手が安心するわ〜」
「どういう意味よ」
「俺クラスで男女構わず話しかけられるタイプだから?手の大きさ比べとかめっちゃやるんだよね」
自慢混じりに答えられ、『良いだろ』と書かれた顔はドヤッと決めていた。…イラっとする。
「ふぅ〜ん…つまり今触れている手は、何人もの野郎と合わせた手なの?」
「えっ」
意地悪に、少し怒り気味のように返し手を離してみる。その手をかずやんさんは慌てて絡ませた。
「いやまぁそうだけどね?その、ちゃんと洗ったし?ね?」
焦りを隠せずに冷や汗をかくかずやんさん。
口元は笑っているが、明らかに焦っている。
「なーんて、嘘だよ。
いくらかずやんさんが他の人と手を合わせようが、私のことを好きでいてくれるのなら…ね」
誰にも見せたことが無いだろう、にひっ、と笑ってみせる。すると、かずやんさんの顔は耳の先まで真っ赤に染まった。
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