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喉笛#3
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『どうしよう…野宿することになるかも』
『え、どうする…?』
『そこら辺のビジネスホテルにでも泊まるよ。というか、かずやんさんは?』
打っている途中に案を考え、かずやんさんが発言していないことを話して見た。さっきの言いかけのメッセージから何も送信されていない。
『さぁ。Twitterにも何も呟いていないよ?』
『そっか…了解』
小さく返すと、かずやんさんが何も言ってくれないことにムッとして乱暴に電源を切る。カチャリ、と聞き慣れた音がした。
「何でかずやんさん、いないのかな…」
不満気に言うと、どこかから誰かを呼ぶ声がする。誰かの迎えなのかな、と解釈し今の自分には無関係だと考え、マップアプリを立ち上げた。
「たぁぁにゃぁぁ……」
空耳だろうか、かずやんさんの呼ぶ声がする。
あぁ、やっぱり重症だ。こんなにもかずやんさんのことが頭から離れなくならなんて…。
「たぁぁにゃぁぁ…!」
徐々に声が近づいて来ている…が、空耳だ。
早くチェックインして、早く寝よう…。
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