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喉笛#7
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カシュッ
缶を開ける音が耳に届く。小さく乾杯をして、少しだけ飲んだ。強いアルコールが喉を通る。
「ん、ぷはぁ!やっぱ仕事終わりのお酒は良いね!このテンションでラジオも進めるよー!」
「おー」
疲れとお酒が混ざり、かずやんさんをハイにさせる。反対に、自分の体から体力が奪われていくのがわかった。
小さなテーブルの上にスマホと缶を起き、ソファに座ってトークをする。正直、もう眠い。
「それじゃあ早速質問読むかぁ〜。た〜にゃ、質問読むよ?」
お酒により、かずやんさんはふわふわとした笑みを浮かべる。
眠気覚ましに頬を叩いていると、かずやんさんはその笑みのまま話しかけてきた。
「あ〜もしかして、た〜にゃ既にお眠なんじゃないの?」
そらちゃんを散々愛でていたビタミンPさんが突然言い出す。
「え〜…た〜にゃ眠い?」
顔を覗き込んで聞いてくる。そんなことない、と返したかったが、眠気に負けてしまい、申し訳ないが頷いた。
「眠いっす」
お酒に侵食されていく体で何とか力を振り絞り、一言だけ呟く。かずやんさんのスマホから、ビタミンPさんとそらちゃんの可愛らしい笑い声が聞こえた。
「そっか、それじゃあ今日のラジオは質問読まずにさ、雑談しようか」
「えっと…滅茶苦茶罪悪感はするんですけど、お願いします……」
痛む頭を抑えながらお願いする。コメント欄の皆も許してくれた。
「た〜にゃ。眠かったら、遠慮なく寝てね?そうしてくれた方が、心配じゃないから…良いんだよ?」
大好きな声に1番安心する言葉。その全てに任せて、寝ることを決めた。
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