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片想い(という題名のキャラ紹介)
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俺、数学(基本的にマナブって呼ばれてる)が
国語に恋をしたのは
ちょうど1週間前。
自分ではどうにもならないので、
おそらく5教科の中で一番年上である
社会(ヤシロさん)に聞いてみた。そしたら…
「付き合っちゃえば?」
まさかの変化球。
「…は?」
「だーかーらー、私はね、近くにホモがいようが関係ないの!てかウチらはほとんど人間のようで人間じゃないって扱いされてんだから、
世間の目も気にしてたら大変だよ?」
「1万年生きてるヤシロさんに
言われると説得力あるわ」
「あ?」
「サーセン」
そう。俺らみたいないわゆる
教科の擬人化(具現化?)ってのは、
人間扱いはされない。
まあ、それも当然だが、俺らがいて教育が
成り立っているはずなのに、
不死身で気味悪がられて差別される。
社会科の擬人化であるヤシロさんなんて、
一番年上で1万年ぐらい生きてるから
尚更気味悪がられる。
教科の擬人化は、俺を含めて、
少なくとも10人以上はいる。
俺が恋している国語(カタル)は本当は現代文で、
古文、漢文という兄がいる。
英語(ヒデ)は、世界中に語学系の友達が多い。
理科(リカ)は本当は生物学で、地学という姉と、
化学、物理学といった兄がいる。
社会(ヤシロ)は本当は歴史で、地理という双子の兄と、道徳(みと)、総合(ソウ)という弟がいる。そして、いわゆる副教科と呼ばれる奴らも
俺ら5教科と同じ扱い。
体育(はぐみ)は、体の弱い保健という弟がいる。
他にも、音楽(おん)、美術(びぃ)、
家庭科(ヤシナ)、技術(ギザ)など。
面倒くさい世の中だよ、今は。
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