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それからというもの昼休みは必ず屋上に行って美影先輩とご飯を1品トレードしていた。食べ終わった後はたわいもない話をした。
美影先輩の事も沢山知ることができて、まず二人兄弟でパティシエのお姉さんがいるらしい。そして俺が何気気になっていた前髪を留めている理由はただ切るのがめんどくさいだけだそうだ。
優希は森先輩とあれからいい感じで自然体で話している。側から見てもいいカップルだと思う。しかし空気が甘い。恋愛ごとには今まで全くと言っていいほど皆無だった俺には甘すぎてどうしたらいいかわからない。隣を見ると寝ている美影先輩。
………
俺も寝よう。
目を閉じて寝れるか不安だったけどすぐ眠りの世界に旅出った。
お日様のいい感じの温かさ、風も程よくずっとこのまま寝ていたい。
「…ーの、しのー、」
優希が呼ぶ声がする。ぼんやりとしてだが体を起こす。
「ゆうき?」
「おはよう!志乃、もう放課後だよ」
「は?」
放課後?一気に目が覚めた。なんだと…。午後の授業全部サボってしまった
「まじか、、」
軽くショックを受ける。
周りを見渡すと不良さんたちは居なくなっていた。ここにいるのは優希と森先輩、美影先輩だけ、
「しのー。落ち込んでるとこ悪いんだけどね。俺これから伊月たちのたまり場行ってくる!バイクで連れていってくれるって!!ね、伊月!」
「あぁ、もう2ヶ月過ぎるしマスターにも紹介したいしな」
もう2ヶ月先輩たちといるのか。早いな。にしても溜まり場いいな。
「わかった。叔母さんには俺から言っといてやるから行ってこい」
立ち上がって制服についたほこりを叩いていると
「何言ってるの?志乃もいこーよ」
意味がわからなすぎて行動が止まってしまった。今こいつなんて言った?
「なんで俺も行くんだよ」
「楽しそうなことは共有したいじゃん?」
そんなキラキラした目で言われても…。
「ももくん来ないのー?俺暇だから来て欲しいのにな」
「ほら!美影先輩もこう言ってるし!」
二人に言われると押しに負けそう…。森先輩助けて…!
救助を求めて視線を送ると目をそらされた。
このやろ…!!!
「いいじゃねぇか、桃山も来いよ」
森先輩まで向こう側にまわった。裏切りめ!泣
「わかりましたよ…。いきます!」
ため息混じりにそう言えば喜ぶ2人。親に連絡しないとなー。明日が土曜日でよかった、
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