アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
24(R18)
-
「 ぅ、ひっ....も、もう、やめて、おねがっ 」
あれから何回イかされたか分からない。
俺の性器から出る液はもうすっかり白くなくなって、透明に近い液体がぴゅくぴゅくと溢れ出る。
与えられる快感に終わりが見えなくて
身体が壊れてしまいそうだ。
自分の体が自分のものではないような、そんな感覚がして
怖くなって千里に縋り付く。
もう心も体も疲れきって、自分の力じゃ何もできない。
5時間ぶっ続けで行為に溺れ、トイレにも行かせてもらえなかった俺は尿意に耐え切れず、一度ベットの上で失禁した。
びしゃびしゃになったシーツの上で泣きながら羞恥に耐え、
抵抗する気力もなくした俺は、ただただ千里が満足してくれるのを待った。
でも千里は行為を止めることなく、一心不乱に俺の上で腰を振り続けるばかりで、終わる気配がない。
ずっと後ろに入れられっぱなしだから孔はグズグズに綻んで、
なにか入っていないと物足りなく感じてしまうほど。
喘ぎ過ぎて声が枯れるし、汗と涙と体液の所為で身体の水分が
全部持っていかれて喉がカラカラだ。
精液まみれの俺の身体を抱き上げて、千里が体のあちこちに
キスを落としてくる。
こうやって恋愛の真似事みたいなことをされる度に、
こいつはなにがしたいんだとつくづく思う。
俺はどうしてこんなことしてるんだ。
いつまで経ってもこいつに縛られて。
抜け出せなくて。
逆らえなくて。
ドロドロと深い、戻れないとこまで来てしまった。
こんなの普通じゃない。
異常だ。
いくら俺がなんでも言うことを聞いてくれる
良い「お兄ちゃん」だとしても。
弟とこんなことするなんて。
俺がおかしいのか、千里が狂ってるのか分からない。
千里と始めて関係を持ったのは、俺が高校一年生の時。
思えば最初から、俺は抵抗したことはなかった。
酷く動揺していたけれど、嫌なことも辛いことも、弟の為に
我慢するのが俺の仕事だと思ったから千里の好きにさせた。
だから、きっと千里は俺たちの関係が歪だってことに気づいてないのだろう。
.......かわいそうなやつ。
そんなかわいそうなやつに虐げられて、抵抗や反抗の1つも
出来ない俺はもっと惨めだ。
つらい、
でも俺に味方なんていない。
いつだって1番は千里だから。
俺が助けを求めたところで、悪役を買って余計に辛くなる。
「 な、なんで、こんなことするの...... 」
涙声で小さく呟くと、腰を動かしていた千里が一瞬止まったような気がした。
悲しんでいるのか、傷ついているのか、なんとも似つかない
表情で俺を見下ろす。
「 もっ、もう、充分だろ...... いままで、おれは 」
........おまえのために全部捨てたのに......
それを口に出したかは分からない。
でも、千里がハッと息を飲む気配がした。
どうしようもない疲れと眠気が襲ってきて
そのまま意識を手放してしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 70