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体温より熱い【5927】
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・・・10代目が風邪を引いてしまった。
・・・・・何やってんだオレ。
ボスの体調管理もサポートできないようじゃ右腕失格じゃねぇか。
自己嫌悪に浸りながら10代目の家へと向かう。
今日は、10代目のお母様がどうしても外せない用があるらしく、10代目の家には10代目以外珍しく誰もいない。
そのため、オレはお母様に「ツナのことよろしくね」と頼まれている。
こういうときこそ10代目の右腕として認めてもらうチャンス・・・!
オレがしっかり看病して見せます、10代目!!
・・・だけど、その前に10代目と二人きりでオレの理性が保つかどうかが心配だ。
「・・・10代目?失礼します・・・」
相変わらず、こんなで大丈夫なのかというくらい、10代目の家は鍵が開いている。
オレは慣れたように二階にあがり、ノックして10代目の部屋に入る。
するとそこにはベッドにうなりながら寝ている10代目がいた。
「・・・あれ・・・獄寺くん・・・?」
ベッドから熱で瞳を潤ませて、火照って赤い顔で10代目がオレの名前を呼ぶ。
風邪の所為か、いつもより色っぽい10代目。
その顔、ダメですよ・・・ッ!!
相手は風邪を引いているとわかっているのに、10代目に思考が捕らわれる。
ギシ・・・とスプリング音を立ててベッドに寝ている10代目に覆い被さる。
「獄寺君・・・?ちょ、どうしたの・・・」
赤い顔で慌てる10代目が可愛くて、オレは間髪いれずに10代目の唇に軽いキスを落とす。
「ちょ・・・っ獄寺く・・・っ!?だめだよ・・・っうつっちゃ・・・んっ」
「・・・風邪って人にうつしたら治るらしいですよ」
「や・・・やめ・・・っんぅ・・・っ!」
「・・・んっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」
二人の間に熱気がこもる。
舌を這わせて深いキスを繰り返す。
時折漏れる10代目の甘い吐息に、くらくらする―――・・・。
チュク、と卑猥なキス音が部屋に響く。
「・・・んっ・・・獄寺・・・っくん・・・っ苦し・・・っ」
10代目は顔を火照らせ、目尻に涙を滲らせてオレに訴える。
そのとき、オレの中で何かが切れた。
「10代目ーーーっ!!!!」
「うわぁぁぁっ!!??」
―ガチャ。
「・・・何してんだおめぇら」
すごいタイミングで扉が音を立てて開くと、下の方に黒いスーツを着た見知った人物。
「「・・・リボーン(さん)」」
あなたを取り巻く熱は、
体温より熱い
その三日後、オレは案の定(?)風邪を引いた。
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