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泣けないなんて不幸だね【10069】
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※若干性的表現アリ。
・・・君はいつも、涙なんて見せない。
「あれ、まだ頑張ってたの?骸クン」
壁にくくりつけられ、必死に逃げようとしている彼・・・六道骸に声をかける。
「・・・白蘭」
彼はギロッと僕を睨むと、また逃げようとむなしい努力を続ける。
・・・睨まれるくらい、当たり前。
だって僕があそこに骸クンをくくりつけたんだしね。
僕を暗殺しに来た骸クンを、あっさりと返り討ちにした僕は、骸クンを殺さなかった。
『・・・・殺しなさい』
血まみれで殺せという骸クン。
・・・だけど、僕はその願いを聞き入れない。
・・・・・・やっと手に入ったんだ。
どんな形でも。
「・・・・僕の骸クン」
僕は骸クンの顎をつかんで、軽く持ち上げる。
「・・・ねぇ、今度は何処をいたぶってほしい?」
「・・・っ!」
「骸クン、痛いの好きだもんね?」
「・・・ッやめ・・・ろ・・・ッ」
離してなんか、あげないよ?
「・・・・・う、」
隣で眠る骸クンを見ながら、マシマロを食べる。
・・・・寝てるときは大人しくていいのに。
「・・・・くん」
「え?」
「綱吉・・・くん」
・・・・やめてよ。
その名前を口にしないで。
君は僕のモノなんだから。
あんな、死んだ人間のことなんて早く忘れて、僕のモノになっちゃいなよ。
・・・・気付いてないの?
君は彼のせいで苦しんでるんだよ?
苦痛で顔を歪ませるくせに、
涙は絶対に流さない。
・・・・泣けばいいのに。
ねぇ、我慢なんかやめて、
僕の胸の中で涙を見せて
泣けないなんて不幸だね
・・・・絶対に、君を奪ってみせる。
どんな手を使っても。
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