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「僕は君達みたいな困っている子を見つけては、家に泊まらせてあげてるんだよ
…まぁ、いきなりこんな事を言われても困るよね……」
「………」
僕は怖くてぎゅっと優斗の手を握った
「いいんだ、無理強いはしないから……
じゃあ、夜の街は想像以上に危険だから、…気を付けなよ?」
男は優しい笑顔を残し行ってしまう……
「優斗……さっきの人、悪い人じゃなさそうだよ…」
「そんな訳…!」
「…でも、このままだと野宿になっちゃうし……夜の街は怖いって……」
「……」
「あの人に頼ってみようよ…」
背中が遠くなり人混みに消えてしまいそうになる
僕は優斗の手を振りほどき、小さくなった男の背中を追いかけた
「……鈴!」
背後から優斗の声が聞こえた
…でも僕は立ち止まらなかった
あの人をひき止められたら
優斗を野宿させずに済む……
優斗と、一緒にいられる……
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