アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
18
-
男の家を出た
早朝だからか
昨日まで澱んでいた空気が少し綺麗になり
僕達二人を優しく包んだ
ふたつ並んだお尻の間に
しっかりと繋いだ僕と優斗の手……
「…始発まであと二十分もあるな」
「……ん、」
「おにぎりでも買って食べるか」
「…そんなお金、あるの?」
「ハハ、んな余裕無かったな!」
優斗と僕に笑顔が戻る
だけど
少ない所持金で
何処まで戻れるか
解らない…
電車が来るというアナウンスが聞こえる
「…行こうか」
「うん」
手を繋いだまま
ホームを歩く
朝日が登り
僕の首筋についた痕を
晒す様に照らした
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 18