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理事長
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副会長が理事長室までの道のりで、この学園について色々教えてもらった。
幼稚園から大学のマンモス校で、初等部からは男子校女子校で分かれている。
中等部からは全寮制で、大学は共学になっているそう。
問題なのはここからで、思春期を同性と過ごすしかない男子校生は自然と同性愛に目覚める生徒が大多数だということ。
そして全校生徒からの人気投票で決まった上位10名は必ず生徒会か風紀委員に所属しなくてはいけない。
人気な生徒には親衛隊という名のファンクラブのようなものが存在していて、隊によるが過激派な親衛隊は抜け駆けしようとした生徒や危害を加えた生徒を制裁するそう。
と、いうことはだ。
この目の前の副会長は親衛隊持ち。
深くかかわらない方が身のためかなぁ…
なんて考えていると、それを見透かしたように副会長は
「ちなみに僕の親衛隊は穏健派だから安心してね」
と黒い笑顔をむけてきた。
少しギクリとしたけど、それなら制裁される心配はあまりなさそうかな??
「そうですか、それは安心です」
なんて愛想笑いを浮かべた。
「まぁ、君にはとても制裁する気は起きないだろうけど」
「?」
少し顔を赤くした副会長は1つの大きな扉の前で立ち止まった。
「はい、ここが理事長室だよ。僕の案内はここまで」
「わざわざ忙しい中ありがとうございます」
「君の案内役になれてよかったよ、これからよろしくね」
ぽんぽんとボクの頭を撫でてから踵を返して帰って行った。
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