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告白
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体が浮く感覚で目を覚ました。
「…何これ。」
あの子に、お姫様抱っこされてる。
顔を上げると整った顔が見えた。
「先輩起きた?」
僕を見下ろしてふわりと微笑むあの子は、それはもう、天使の様で…見惚れる。
人間も天使になれるんだね。
小さく欠伸をして目を瞑ると足元から声がした。
ひょこりとあの子の肩から顔を出す楓。
「おい雛、寝るな。もう教室つくぞ。」
「あれ、居たの?小さくて見えなかったよ。」
「お前放課後、覚えてろよ。」
やだぁ、楓こわーい。
少しして教室に着いたから、僕の席で下ろしてもらってさよならをした。
予鈴なるからね。
なんとなく授業を受けて、気づいたら放課後。
SHRが終わると同時に楓が教室に入ってきた。
どうやら、昼休みのことで怒ってるらしい。
ねちねちしてるの嫌い。
適当に宥めながら教室を出ると、いた。あの子。
「先輩、帰りましょ?」
…めちゃくちゃ怖い。
「楓とパフェ食べに行くんですが。」
「俺も、ご一緒させて下さい」
「篠原も連れてく」
僕が答える前に楓が僕を見て笑った。
嫌がらせ、かなー?
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