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告白
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そうしてやってきた、リア充のイベント。
僕には関係ない。
いつも通り家族で迎えようと思っていた。
そう、思っていたんだ。
『雛さん』
『クリスマス空いてます?』
『いや、今日と明日空けてください』
『今から迎えに行くんで出掛けましょう』
突然の誘い。
あの子は僕に予定がないと思ってる節がある。
この前も…今から迎えに行きますって、いきなり来た。
僕は深いため息をついて出掛ける用意をする。
…休みの日に出掛けるなんてどうかしてるだろ。
取り敢えず寒くない格好をして部屋で待機。
暫くしてインターホンの音が響いた。
財布と携帯を持ち玄関へ向かう。
玄関には母さんと立ち話しているあの子。
「あ、雛さん!」
「母さん、あまりそいつと仲良くしないで。」
「あらやだ、嫉妬?」
「だめだ、もう行こう。」
「ふふ、お母様、また後で!」
「いつでもいらっしゃい、今度はゆっくりお茶でもしましょ!」
満面の笑顔で僕らを見送る母さん。
実の息子にはこんなに気前よく見送らないのに。
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