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文化祭
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「会長、次はこれを」
そう言って紙袋を持ってきた筋肉男。
受け取って中を見てみると、バニーガールの衣装。
「随分と際どいの持ってきましたね」
「…試着会おわったらクラス全員殴ってやる」
心に誓を立てチャイナ服を脱いだ。
網タイツを纏う自分の足が気持ち悪い。
男なのに体毛が薄いせいで毛の処理をしてない女みたいな足に見える。くそ。
「雛さん、顔が怖いですよ。カチューシャつけましょう」
「ん…女装の提案をした楓も、少しでも乗った僕自身も心底憎たらしいよ」
それでも仕事だと思い、我慢して兎耳のカチューシャをつけた。
こうなったらやけくそだ。
本気を出してやろう。
誰が流し始めたか知らないがノリのいい曲に合わせて歩き出す。少しでも色っぽく、ゆっくりとした足取りで。
真ん中まできたらポーズを取って見渡す。
息を呑む音、歓声、舐めるような視線、股間を押さえる男共。
何だこの雰囲気は…。
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