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文化祭
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「…いつもよりがっついてたね」
ベッドの上で家族に“泊まる”と言う連絡をしながら、横に寝転んでいる真雪を見た。
「そりゃ、あんな刺激的なコスプレしてる恋人を目の前にして長時間耐えてた上に他の男に色目使われたらそうなるでしょ」
「コスプレって言うな、衣装と言え」
「同じじゃん」
好き好んでやってんじゃないんだ、こっちは。
とりあえず露出度の少ないやつが当日の衣装になればいいと思いながら目を閉じた。
ベッドが軋む音で目を覚ます。
隣にあった温もりを求めて手を伸ばし服を掴んだ。
「…起こした?」
頭を撫でられて瞼が閉じかけるが、必死に目を開けて真雪を見る。
「…ん、」
短く返事を返して手に擦り着いた、暖かくて優しくて…心地良い。
撫でられ続けて意識が落ちかけた時、盛大に、僕のお腹が鳴った。
驚いたようにこちらを見る真雪、僕も驚いて真雪をみた。
そしてお互い見つめ合い、笑った。
「ご飯にしましょうか」
「だね」
その後休日を存分に満喫し、時は過ぎやってきた文化祭当日。
売上1位を狙う僕らは、露出度の高い服を着る代わりにクラスの男子全員を巻き込み、野郎共の目も当てられない女装を晒しながら校内を歩き回り、キャバクラ並みの勧誘をしていた。
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