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渓谷の仙人⑦
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2週間後
俺は日本にいた
東京は相変わらず人が多くて
騒々しくて嫌になるけど
カナリホールディングでの商品開発の
仕事はとても楽しかった
チームが良かったからか予定より早く終わり、
日本には1週間と少しだけの滞在に
なりそうだった
今日の仕事は終わり、本社を出ようと
ロビーに向かっていた時、若い女性の
元気な声に呼び止められた
「菅原くん!」
「!香菜理さん」
ハツラツとしたまだ若い、目の前の女性
カナリホールディングの女社長、
柊 香菜理さん
彼女とは俺が18の時に日本に帰ったとき、
あることでお世話になった、
昔からの知り合いだった
「いやー、菅原くんのお陰で助かったわ!
ありがとう、さすが天才ショコラティエね」
「はは…こちらこそ。カナリさんの
力になれたならなによりですよ」
俺がそう答えると、少し強く
バシバシと肩を叩かれた
「あと数日だけど最後までよろしくね!」
「もちろん、最後まできっちりやりますよ」
会社を出て東京屈指のビル街を歩く
今日はこの後予定でもないし、
どこかのバーにでも飲みに行こうか?
一人で飲むのも案外悪くないかもな
そう色々と考えてると、携帯に着信があった
「……!」
驚くような、人物から、な
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